No.16
「コーパスを用いた論文作成のための慣用的共起表現の抽出」 - 三國淳子・小森和子

要旨

 本研究では、日本語母語話者が論文を書く際どのような慣用的共起表現を用いているのかを明らかにするために、日本人代学生(服装社会学及び住環境学専攻)の書いた卒業論文の抄録(計714名分、総文字数176,091字)をもとに論文コーパスを作成した。共起表現の抽出には「WATERS(Wide-ranging Automatic Text Extraction & Recognition System)」を用いた。解析の結果、本コーパスには係り受けが全部で33,087組あった。この中から「ヲ格をとる名詞と和語動詞の共起表現」2,480組を抽出し、分析を行った。その結果、「待つ」には「疑問」「関心」等、「見る」には「過程」「相違点」等、基本的な和語動詞と抽象的な名詞の共起が多いことが明らかになった。母語話者が経験的に習得しているこれらの共起表現を学習者に明示することは、学習者が日本語で論文を書く際の一助になるであろう。

続きはこちら>>
(PDFダウンロード)
PDFアイコン
「コーパスを用いた論文作成のための慣用的共起表現の抽出」 - 三國淳子・小森和子
ダウンロード 276 KB
PDFアイコン
English Summary
Use of corpus for detecting frequent collocations in academic papers - MIKUNI, Junko, KOMORI, Kazuko
Download 68 KB
検索

年代別に閲覧する
1993 No.01 ・1994 No.02
1995 No.03 ・1995 No.04
1996 No.05 ・1998 No.06
1999 No.07 ・2000 No.08
2001 No.09 ・2002 No.10
2003 No.11 ・2004 No.12
2005 No.13 ・2006 No.14
2007 No.15 ・2008 No.16
2009 No.17 ・2010 No.18
2011 No.19 ・2012 No.20
2013 No.21 ・2014 No.22
2015 No.23 ・2016 No.24
2017 No.25 ・2018 No.26
2019 No.27 ・2020 No.28
2021 No.29 ・2022 No.30
カテゴリ別に閲覧する
講演
論文
実践報告
調査報告
教材紹介
研究ノート