No.20
「中国語を第一言語とする日本語学習者の漢語連語と和語連語の習得 -中国語と同じ共起後を用いる場合と用いない場合の比較-」 -小森和子、三國純子、徐一平、近藤安月子

要旨
 日中同形語は、日本語と中国語の意味的関係に基づき、S語(同義語)、D語(異義語)、O語(類義語)に分類される。S語は日中両言語で同義とされているが、取りうる共起語は必ずしも一致しない。中国語で可能な共起でも(整理头发)、日本語では漢語とは共起できず(髪の毛を整理する)、和語を用いなければならないものもある(髪の毛を整える)。本研究では、中国語を第一言語とする日本語学習者が、日本語のS語で中国語と同じ共起語がとれるものととれないものをどの程度正しく弁別できるか、また、共起語によっては、漢語ではなく、和語でなければ成立しない連語形式を、どの程度習得できているかを明らかにするために、92名を対象に調査を行った。その結果、中国語と同じ共起語がとれない語については、日本語能力試験1級以上の超級者でも習得が進んでいないことが示された。また、中国語の知識を和語にも転用する傾向があることが明らかとなった。

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「中国語を第一言語とする日本語学習者の漢語連語と和語連語の習得 -中国語と同じ共起後を用いる場合と用いない場合の比較-」 -小森和子、三國純子、徐一平、近藤安月子
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English Summary
Acquisition of Japanese-Chinese Lexical Homographs and Japanese-origin Words by Chinese Native Speakers Learning Japanese: Investigation of the Differences between Chinese Collocation and Japanese Collocation - KOMORI Kazuko, MIKUNI Junko, XU Yiping, KONDOH Atsuko
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