No.21
「日本語による口頭発表時の質疑応答に対する 留学生の意識と態度 ─ 修士課程を 1 年経過した留学生の事例から ─」 - 仁科浩美

要 旨
 修士課程の中間地点にいる留学生 2 名に対し、専門分野での口頭発表の質疑応答に 対する困難点について、その意識・態度を PAC 分析により検討した。その結果、日本 人学生と同様に研究活動を行っている留学生Aについては、質疑応答の意義もよく理 解し、積極的に取り組んでいるものの、回答に用いる日本語は、誤解を恐れる気持ち から日々の研究室での活動からそのまま用いており、自分の言葉を駆使した説明を行 なうという点ではまだ課題があることがわかった。一方、留学生Bについては、日常 会話レベルの日本語からアカデミックな日本語使用への移行に苦慮し、卑下する気持 ちと、いつか学外でも日本語で発表を行えるよう励もうとする前向きな気持ちとの葛 藤が見られた。今回の 2 事例からは、量的な分析からは得られない、複雑で多様な意 識・態度が明らかとなり、日本語教育の面からの支援のあり方に関して有益な示唆が 得られた。

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English Summary
International Students' Consciousness and Attitudes toward toward Question-and-Answer Sessions in Oral Presentations in Japanese: A Case Study of International Master's Students after One Year of Enrollment by NISHINA, Hiromi
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