要旨
　本研究では、ロシア語母語話者を対象とし、日本語の助数詞に対するインプット重視の活動とアウトプット重視の活動を実施し、その効果を比較した。指導の事前、直後、2 週間後に行なった理解テストと産出テストの得点を分析した結果、両指導とも効果は見られたが、その差は有意ではなかった。以上の結果から、対象項目の産出を求めないインプット重視の活動がアウトプット重視の活動と同様程度に理解力・産出力を向上する効果があることが示された。また、助数詞の中で「さつ」の促音、「まい」「さつ」の意味の区別、「ほん」「ぽん」「ぼん」の音韻的な変化を伴う項目が学習者にとって難しく、対象項目の複雑さが指導の効果を左右する可能性についても示唆された。

ロシア語を母語とする日本語学習者に対する 助数詞の教室指導の効果 ─ インプット活動とアウトプット活動の比較 ─ - ガルマーエヴァ オリガ
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English Summary
The Effects of Instruction on Acquisition of Japanese Numeral Classifiers by Russian-Speaking Learners: A Comparison of Input-Based and Output-Based Instruction - GARMAEVA, Olga
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